第四十六話 『おっちゃん』まさかの再会

 地元へ帰ったら必ず温泉に行く私に20数年ぶりの再会?がありおもしろくもあり懐かしく、ほっこりしました。

《最初の出会い》
 まだ20歳位の頃だったと思いますが、当時はパチンコが全盛期、私も休日行く事がありました。そこのお店の中でいつも同じコースにいたので、いつの間にか世間話をするようになったのです。おっちゃんも私を見つけるといつも話しかけてくれました。お互いにコーヒーを差し入れしたりとそれくらいの関係です。そして、いつしか行かなくなりました。

《数年後》
 そのお店はなくなりました。私もおっちゃんの事をすっかり忘れていたのですが、ふと元気かなと思ったことは覚えています。

《昨日》
 共同浴場に行くとどっかで見たことのある人、あちらもそんな感じでこちらをチラチラ。裸同士(笑)の男がどうかしてます。負に落ちないながらも湯舟に浸かり、さてあがるかと脱衣場へ。おっちゃんが先にいらっしゃいました。近くでお会いして気付きました。

くにぞう
くにぞう

すいません。どこかでお会いした事があると思うのですが、ご記憶にございますか?

おっちゃん
おっちゃん

わしもそう思って、さっきから考えてたんですよ(笑)

 と話しているうちに、ピンときました!『あの時のおっちゃんだ』

くにぞう
くにぞう

昔、パチンコやられてました?あそこの店で?

おっちゃん
おっちゃん

いってたよ。あーあの時の兄ちゃんか(笑)懐かしいなぁ~

 『名前も知らないおっちゃん』にお風呂でしかも裸同士(笑)まさかの再会でした。 お互いに年齢を重ね、容姿はだいぶ変わっていたかもしれません。私は地元を離れた事などをお話ししました。今度お風呂でお会いしたら背中を流してあげようと決めました。偶然でしたが嬉しい気持ちになったひと時でした。

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